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11時間-お腹の赤ちゃんは「人」ではないのですか- [本]

11時間 -お腹の赤ちゃんは「人」ではないのですか-

11時間 -お腹の赤ちゃんは「人」ではないのですか-

  • 作者: 江花 優子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/06/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

先日読んだ本です。

「胎児は人にあらず」って知ってましたか?

あたしは知りませんでした。

妊娠8ヶ月で交通事故にあい、帝王切開で出産。

その11時間後に赤ちゃんは亡くなりました。

刑法により、お腹の中にいる時に事故にあった場合、お腹にいるという理由で胎児は人とみなされないそうです。11時間必死に生き、出生届けも出されているのにもかかわらずです。

加害者に与えられた罪は「業務上過失傷害」。胎児は人ではないため、両親に対しての過失傷害です。ご両親は「過失致死」を望んでいました・・・。

これだけ聞くと絶対におかしい事です。

でも、それでは人はいつから人なのか?という問題が出てきます。

現在の日本の法律は、「一部露出説」。胎児の身体の一部が母体から露出した時「出生」となるそうです。

みなさんは妊娠何ヶ月で人と判断しますか?

何ヶ月でも、何週間でも、妊娠したら「人」とすると仮定します。

妊娠したら「人」という事は、本をただせば精子や卵子というレベルになりませんか?

その時点で本当に「人」と言えるでしょうか?ちょっと極端かもしれませんが・・・。

もし仮に妊娠2週以降は「人」と法律で決定したとします。

そうすると、人工妊娠中絶は「殺人」となります。

通常、妊娠22週以降は母体外生存可能という事で、人工妊娠中絶は妊娠22週未満と決まっています。悲しい事ですが、望まない妊娠というものもたくさんあります。

経済的理由、レイプのような犯罪・・・。

レイプされ妊娠した女性が中絶を考えるのは理解できる気がしますが、「人はいつから人なのか」と考え妊娠2週以降と決定した場合、彼女達は「殺人」という負い目をおって生きていかなければいけない。

そういった法律がなくても、中絶を経験した女性のほとんどが自分を責めているのではないでしょうか?

宗教的な視点、事故当事者、中絶経験者といった別々の視点で考えても、この問題は答えを出す事のできないのではないか・・・と私は思います。


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僻地外科医

 はじめまして。なんちゃって救急医先生のところから来ました。あちらで一般の方のコメントは珍しいなと思い、リンクからおじゃましました。

 すると・・・、おお、コンサドーレのファンなのですか?私も(ほとんど試合は見に行けてないですが)JFL時代からのファンです。今年の最終戦は最高の試合でしたね。この時ばかりは・・・と、時間を作りこの試合はドームで生観戦しました。来年もJ1で活躍して欲しいものですね。
by 僻地外科医 (2007-12-19 16:10) 

キナコ

★僻地外科医先生★
コメントありがとうございます!

私も97年からコンサドーレの応援をしていて、
ようやくのJ1復帰に涙です!
最近は仕事でナマ試合観戦は難しいですが・・・(´Д`;)
来年が楽しみですね♪

なんちゃって救急医先生のブログは日々拝見していて、
ブログ再開を機にコメントさせて頂いちゃいました。
お忙しいと思いますが、頑張ってください!
by キナコ (2007-12-19 17:25) 

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